11月に庭で見つけたさなぎ。生きているのかいないのか、半信半疑で虫かごに入れて見守っていたところ3月下旬に綺麗に羽化しました。上手く飛べるようになるまで、外敵に襲われないよう、家で保護した数日間の話です。
さなぎと冬
1年前にミーコがはまってYoutubeで見ていた”はらぺこアオムシ”の歌。青虫がさなぎになって蝶になっていく
11月に庭でさなぎを発見した時は『子供たちにあの歌のリアル体験をさせられるかもしれない』とワクワクしたものです。
しかし、さなぎを見守ること自体が未体験な上、いつ羽化するかわかんないし、さなぎが枯れ枝色だし、本当に生きているの?という不安やなんやらで、さなぎに関するサイトや動画を見まくりました。
ミラノの冬は氷点下になる日も多い為、虫かごごと家の中へ入れる日もあったけれど、そういう時は窓側(寒い)に置いておくようにしました。
部屋が暖かくて春と勘違いして羽化しても、外に花は咲いていないし仲間もいないですもんね。
羽化した!
春が来て花が咲いて暖かくなってきたときに、虫かごの窓を一日中あけっぱなしにしておくようにしました。
私たちが気付かないうちに羽化して、いつ飛び立ってもイイように、と。
”冬は過ぎたし、あとは勝手にやってくれたらいい”という心持ちで過ごしていたある日のこと。
ベランダに出した虫かごの、ナナメ上部にある籠にしがみついてるキアゲハを発見!!!
うぉっ!蝶⁈
…ってか、え?ウチの蝶?
ぱっと下の虫かごの中に視線を向けると、さなぎの殻が破れてる!!!
うわ!羽化したんだ!生きてたんだ!
ココまでよじ登ってきたのかな?
飛び立たれては困る…と、急いで子供たちとマー君を招集。
羽化0日目の世話
家族で一番感動してたのは…私でした。
子供たち冷静。マー君も遠巻きぎみ。
おいおいおい!
こんな近くで蝶って見たことないよね?
凄いとかなんとか、キラキラした感想が無いのかね、あんたたち
サッチンだけは興味ありそうだったけれど、友達からチャットが入り、すぐさま自室へ行ってしまいました。
なんだよ、てめぇら…
いいよ。勝手にやってやる、と、『さなぎ 羽化』で見守り方を検索。
羽が開くまでに近所の猫や鳩が狙ったらイヤなので、彼女(イタリア語では蝶が女性名詞なので)がしがみついている籠ごと部屋へいれて観察!
ときどきブルブルと震えて、羽を徐々に大きく広げ頑張る場面が何度かあり、その度に貴重な瞬間を目の当たりにしているなぁ~と感じました。
バッタやカマキリが超苦手なのは知っていたけど、家の中に蝶っていうのもあまり好きじゃないらしいマー君とミーコ。
初めて知ったけど、そんなことより蝶の保護が大事なので室内飼い続行します。
室内の電気を消すと、蝶の羽が閉じ、そのまま静止。
寝てるんですかね~(*^-^*)
羽化1日目の世話
部屋に太陽の光が差し込むと、蝶も活動開始。
この日も羽を広げる練習をしていました。
上手く広がると今度は飛ぶ練習へ。
まだへたっぴで直ぐに床へ着地。
ぎゃっ!恥ずかしいわ…(;’∀’)、とばかりに、いそいそと駆け足でカーテン裏に逃げ、そのまま登る登る。
明るい場所や暖かい場所が好きなんですかね~。
縦横無尽に飛んで、狭い隙間にでも挟まったらいけないので蝶の部屋を簡単に作成してみました。
カーテンと洗濯ネットを洗濯ばさみで挟んで吊っている感じです。
蝶を捕まえるときは簡易手袋を付け、そっと優しく包み込むように。
羽化2日目の世話
翌日は洗濯ネットの中で元気にぱたぱたやっていて、羽も完全に開いたし、あとは庭に出して飛び立たせるだけ。
幸いこの日は天気が良くて解放日より。
しかし、気になるのが、この日までまったくエサを飲んでいる様子がない事。
そりゃぁ、水で10倍に薄めた蜂蜜水なんて、エサだと思わないでしょう(笑)
それに、図鑑で見るような長いクルクルした口が、ウチの蝶には見当たらず…。
コレだとしたら短いのでは(; ・`д・´)???
Googleで検索するも、同じような症例がHitしなくて…。
口が不完全で生まれてきたのかなぁ…という心配と、外へ出て食事ができるのかと思い、人工的に蜂蜜水を与えてみました。
※口があった場合でも羽化後2,3日は食事をしなくても大丈夫なようです。
蝶の食事と旅立ち
インターネットで見た情報を元に、蝶の部屋に手を入れてエサをあげるもち方に整え、そのまま部屋の外へ連れていき、爪楊枝をちょびっと見えている口元へ挿して引き出してみると…
おぉぉぉ!!! 伸びたぁ~♪
そのまま蜂蜜水へ口先を付けてあげると、飲んでる様子。
ほっと一安心。
そのまま、庭の草花の上に放そうと外に連れていくも、私の手から一向に離れない(笑)
Youtubeで人懐っこい蝶を見ていただけに、私にもその瞬間が訪れて照れくさいったら(´艸`*)
これでは埒が明かないので、マーガレットの花の上に降ろしてみました。
飛ぶ気配もなく、ちょこちょこと歩いて庭を散歩する蝶。
めずらしい光景に笑ってしまいました。
少し飛んで着地、少し飛んで着地。
庭の近くに鳩が飛んできたので、食べられやしないかと冷や冷やしながら見守ること数十分。
上手に飛んで隣の庭の方に行ってしまいました(T_T)
たった3日一緒に過ごした無口な蝶との生活は、驚きと発見で楽しかったです。
また同じ機会に恵まれたなら、同じように蝶のお世話と旅立ちを経験したいなと思います。
今度は子供たちも参加で!
それではまた(^^)/
ちゃおちゃお~。
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