日本の教育をずっと受けてきた私にとって、自分の子供がイタリアの小学校でどんなことを学ぶのかはとても興味のある事でした。日本のそれとはかなり違うのでご紹介しようと思います。
イタリア小学校で学ぶ教科
さっちんが通っている小学校がイタリア全土の基準ではないと思います。それを踏まえてお読みください。
さっちんは現在(2017)小学校4年生。
イタリアでは『9月に新学年が始まり6月に終わって夏休みが3か月間』あります。
9~6月の間に、冬休み・カーニバル休み・春休み(パスクア期間)、それぞれ1~2週間の休みもありますよ。
(これは幼稚園・中学校も同じです。高校は体験したことが無いので記載を控えます)
さっちんが今学校で習っている教科は、
イタリア語・算数・科学・地理・歴史・英語・宗教・体育・音楽・図工
専門の先生が教室に来て授業をします。
体育は週一、音楽・図工は一学期にあるかないか(;^_^A
(音楽では3年生で鍵盤ハーモニカをしました。リコーダーは中学生かららしいです。)
その代わり、イタリア語は毎日3時間以上~!
算数は週2回×3時間。
イタリアの英語教育
イタリアの基本言語はイタリア語。
英語と同じアルファベットを使いますがJ、K、W、X、Yの5文字がありません。
(外来語(英語など)を書き表す時には普通に使われています)
文法や単語も英語と似ている部分が多いので、日本で英語を学ぶよりも簡単なのかも。
例えば、日本では中学3年生で習う現在完了形(have+過去分詞の形)がサラッと3年生の英語の本に出てきたり…
コレを使った英作文の宿題をさっちんがやっているのを見た時には目を疑いましたよ(笑)
は?もうコレ習ってんの?…と
また、英語の教科書は日常会話の練習を主体として作られているようで、日本で私が学んだ『机上の問題を解く力』だけのとは違います。
↓”DOUBLE FOUR”のところは日本だと”FORTY FOUR“と教えられるんじゃないかな
映画の字幕と同じような書き方が目立つ英語の教科書なので、早く英会話ができるようになるのかもしれません(^^)
イタリア語の教科書
イタリア語の教科書はかなり分厚いのが1冊と、問題や文章を貼って進めていく形式のノートが3冊ありまして、
コレを同時進行で進めていく&毎日授業があるので常にカバンが重いです…。
↓分厚い教科書の中身
環境問題・政治ネタ・物語など、色々な題材が載っています
そして。。。
私が凄く苦労した&いまだに全てスラスラ言えないのが『動詞の活用』
主語と文章の時制で、たった一つの動詞が48個もの変化をするんです。
本当に恐ろしい言語だよ、ラテン語って(-_-;)
これを全て学び終わるのが小学3年生終了時点ってんだから当然ビビるわけですよ、わたしゃぁw
動詞の種類によってこんなに沢山変化!
もちろん全て言えない子だっていますから、当然、長い夏休みの宿題になります。
リズムや規則があるので、勝手に作曲して覚えるのがおススメです。
私も今度復習がてらやってみようかなぁ~。
普段あまり使わない時制の動詞活用はどんどん忘れちゃうのでね
(;^_^A 歳も歳だし、脳みそが動きませんw
算数の教科書
イタリア小学校の算数の進み度具合は、日本のそれとほぼ同じ。
さっちんの算数は日本の算数教材を使って私が先に先に…と教えていますが、イタリアの算数で全く困っていません。
ぶっちゃけると、日本の算数の文章問題の方がイタリアのよりもレベルが高いんです。
また、1冊の本の前半に算数、後半に科学という感じで教科が混ざっている本を使っています。
算数の計算方法が違う
日本で習う足し算・引き算・掛け算・割り算の筆算の方法がイタリアでは違います。
↓まずは日本式
↓次にイタリア式の引き算
数字の上の”h・da・u”は各位を表します。
筆算の時は必ず書く必要があるらしく、1年生からこれらと(仕切りである)縦線/横線を書き続けているようです。
面倒、時間の無駄、もう4年生だからいい加減書かなくてイイでしょ?と思うんですけどねぇ(;´・ω・)
↓にょろにょろ線を引いたところに注目!
①の問題:」-9→-10+1にわざわざ変換するのが面倒。
こうやっても計算が楽になるわけじゃないよ。この問題は…
と、大人視線だと思うのですが。。。
日本でもこうやって教えているのかしら?
小学生はこの方が分かりやすいのかね?(;´・ω・)
↓掛け算(左)と割り算(右)
割り算、すげー複雑になってない?(´ヘ`;)?
たぶんこういうやり方のせいで、大人のイタリア人の計算方法が私たちと違うんだ思う。
この辺はググってみるといろいろ面白い話が出てくるはずw
まとめ
他にも書くと、さっちんが通う小学校の4年生は2組あるのですが、地理を教える先生が違うので使っている教科書も違うとか普通にあるんですよ。同じ学校なのに!
だから進み方が違うし、2クラスへのテストの内容ももちろん違います。
イタリアの学校については日本の常識からかけ離れている部分も多いので、こんどその辺をご紹介しますね( *´艸`)
文化の違いってなかなか面白いです!
それではまた~
Comment